プロ野球界からボートレース界への転身

埼玉西武ライオンズで、投手として活躍した野田 昇吾(のだ しょうご)さんが、第131期ボートレーサー試験に合格し、今年10月にボートレーサー養成所(福岡県柳川市)に入所します。
野田さんは、鹿児島実業高校在学時に甲子園に出場、社会人野球を経てドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団し、侍JAPANとして日本代表に選出されるなど、中継ぎ投手として活躍したものの昨年12月、ファンに惜しまれながら現役を引退しました。
しかし、引退後もプロスポーツに携わりたいとの意思もあったことから、このたび第131期ボートレーサー試験を受験し、特別試験枠で見事合格しました。特別試験は第106期から導入され、世界レベル・国内トップクラスの活動実績を持つアスリートを対象とした試験で、これまでに20名が合格しています。
野田さんは、ボートレーサー養成所において、今年10月から1年間に亘る養成訓練を受け、修了できれば、2022年11月に晴れてプロのボートレーサーとしてデビューします。
なお、プロ野球選手からボートレーサーになった事例は、登録第757号 早瀬 薫平(はやせ くんぺい)元選手以来、69年ぶり2例目となります。
※早瀬元選手は、1947年に阪急ブレーブス入団、当時の登録名は早瀬 猛(はやせ たけし)、1953年に選手登録し、その後、早瀬 薫平(はやせ くんぺい)に改名

◆入所者プロフィール
氏名:野田 昇吾(のだ しょうご)
生年月日:1993年6月27日(28歳)
出身地:福岡県糸島市
出身校:鹿児島実業高等学校卒業

◆主な経歴
2010年 第92回全国高等学校野球選手権大会出場 3回戦敗退(2年)
同年 第41回明治神宮野球大会 準優勝
2011年 第83回選抜高等学校野球大会 ベスト4(3年)
同年 第9回AAAアジア野球選手権大会日本代表 優勝
※オールスターメンバー選出(左投手部門)
2012年 西濃運輸入社
2016年 埼玉西武ライオンズ入団(ドラフト3位)
2017年 第1回アジアプロ野球チャンピオンシップ日本代表 優勝
2020年 現役引退

◆野田 昇吾さん コメント
【ボートレーサーを目指したきっかけ】
「小さい時に、川崎病による心臓病を患い、医療従事者に助けていただいたことから、何か恩返ししたい気持ちが強く、プロ野球選手時代には社会貢献活動を行ってきたが、納得いく活動が出来ずに後悔の気持ちがあった。プロスポーツ選手は影響力が大きいことを感じていたので、引退後も何かプロスポーツ選手として社会貢献活動が出来ないかを考えていた。
もともと、ボートレースは好きでよく観ていたのですが、ボートレーサーはアマチュアがほとんどなく、みんなゼロからスタート、身体的にも年齢的にも今から勝負ができるという所に魅力を感じていた。」
【今後の抱負】
「ボートレースは未知の世界ですし、1年間の訓練も厳しい内容だと想像してますが、自分には家庭もあるので、必ず修了してボートレーサーとして第2のプロ人生を歩んでいきたい。」

◆呉 念庭 選手(埼玉西武ライオンズ内野手:野田さんと同級生)コメント
ボートレーサー試験合格おめでとうございます。
同級生の野田が合格したと聞いて、僕もすごくうれしいです。
ボートレーサーになった野田がカッコいいターンを決めるシーンを想像すると、今からとても楽しみです!